坐骨神経痛で腰を治療されていても治らない本当の3つの原因と解決法
坐骨神経痛で腰からお尻、足の方まで痛みがあると何をやってもやる気が起きないですよね…
坐骨神経痛とは腰痛の症状の一つであり、疾患名ではありません。腰から骨盤の中を通ってお尻から足にかけて坐骨神経という人体で最も太くて大きい神経が通っていて、腰痛持ちの患者さんで最も坐骨神経が関係している痛みをお持ちの方が多いと思います。
そんな坐骨神経痛は腰だけに原因があるわけではないんです。病院や接骨院、整体院で腰部のみに治療してもらって治らないのであれば必ず他に原因はあります。
その本当の原因を見つけて改善することで、痛みの改善はもちろん、その後も痛みの出にくい身体をつくることができるため重要になります。
今回は腰部の治療だけでは治らない時に疑う3つの本当の原因についてお話ししていきます。
坐骨神経痛とは?
坐骨神経痛とは、上記の画像のように、腰椎の4番5番、仙骨の1~3番の神経からはじまって、骨盤の中を通ってお尻の筋肉の下から坐骨神経となって出て、足先まで伸びている神経です。
この坐骨神経が何らかの影響で圧迫されてしまうことで腰痛や臀部から足の痛みなど様々な症状をひきおこします。
腰をマッサージしたり温めればいいんでしょ?
多くの病院や接骨院、整体院では患者さんが腰に痛みを訴えられた場合に腰部のみにマッサージやホットパック(温める物理療法)などを施術します。
しかし、そのようなリハビリや治療では何度通院しても治らずに一向に症状に改善の兆しがみえません。
もしかしたら、この記事をお読みのあなたも同じ様な状況でお悩みかもしれませんね。腰が痛い、でも腰を治療していても治らない場合は他に原因があることを疑い、場合によっては転院することも考えなくてはなりません。
では、いったい何が原因なのかご説明していきます。
腰以外の原因とは?
腰部の治療をしていても何も症状が変わらない場合は腰以外に原因があることが多いです。
実際に腰痛の85%は原因不明と言われており、病院ではレントゲンやMRIを撮っても何も写らず「異常なし」と診断される方も少なくありません。
ここでは当院院長の考える腰以外にある腰痛の原因について記述していきます。
原因その1、股関節
人は歩行をする際や日常生活を送っている時、身体の重心を左右のどちらかに偏った状態で生活してしまいます。そうなることで足の裏から間接的に力が加わって膝や股関節に大きな負担がかかってしまいます。
そのような偏った重心で生活を続けていると、負担がよりかかっている関節周りの筋肉が硬くなってしまったり、関節そのものに負担がかかってひどいものでは炎症までひきおこしてしまうこともあります。
人が感じる「痛み」は神経で感じるものであり、神経を介して脳に伝えられ、そこに関連する部分に痛みを感じます。
股関節に原因があるのに腰痛を感じている場合は、まずは股関節周りの筋肉である臀部の筋肉を疑いましょう。なかには股関節の靭帯や股関節そのものに問題があることもありますので、その場合は病院で改めて精密検査が必要になってきます。
臀部周りのストレッチ動画を貼っておきますのでぜひ参考にしてください。
《 臀部の筋肉のストレッチ方法 》
原因その2、足関節
原因その1でも少し話は出てきましたが、人は歩行をしている時に重心バランスを左右どちらかに偏って使っています。そうなることで間接的に負担が掛かる時に最初に足関節に負担がかかるのですが、特に上記の画像にもあるように脛骨と腓骨と距骨という骨の3つで構成される関節の距腿関節(きょたいかんせつ)にずれが生じてしまいます。
この関節にズレが生じることで真っ直ぐ歩いているつもりが少し外側に重心を掛けてしまっていたり、内側に重心を乗せて歩いてしまったりと無意識の内に重心がずれていきます。
腰痛に関連する足関節の原因としては、足関節のズレによって間接的に膝関節と股関節に負担がかかって腰痛になっている可能性があげられますので、足底からバランスを矯正する必要があります。
原因その3、お腹側の深部筋肉
腸腰筋とは体幹の筋肉で最も太い筋肉であり、腰痛と深く関わっています。
画像にあるように、腰椎の横から骨盤内を通って大腿骨に付着する大腰筋と骨盤の内側から大腿骨に付着する腸骨筋の2つの筋肉を合わせて腸腰筋といいます。
この筋肉が衰えたり硬くなることで腰の動きが悪くなり痛みを生じたり、同じ骨盤内を坐骨神経が通るため、坐骨神経の圧迫に繋がるため痛みを生じてしまいます。また、腰が伸びなくなって姿勢が悪くなる原因にもなり、症状がひどくなると足が上がらなくなるために段差も何もないところでつまづいてしまう状態になります。
これは足を上げているつもりが上がっていないためですが、腸腰筋がうまく活動できていない証拠でもあります。
この腸腰筋が腰痛の原因にもなるのですが、この筋肉に触れるときはうつ伏せの状態では触れることができないため、お腹側からのアプローチが必要になります。腸腰筋をほぐせると腰痛もなくなっていきますよ。
まとめ
一言に腰痛と言っても原因は様々です。簡単な症状ならすぐに治りますが、難しい症状や長年持っていたり骨の歪みが強い場合などは改善に時間がかかるものもあります。
今回ご紹介した腰痛の原因はほんの一部ではありますが、必ず痛みには原因がありますので根気よく治療したりストレッチやトレーニングなどのセルフケアを行なっていきましょう。
決してあきらめないでくださいね!
腰痛・坐骨神経痛について詳しく書いてあるページも読んでみてくださいね!