【動画】尾てい骨(お尻の骨)が痛い4つの原因と効果的ストレッチ!
「尾てい骨が痛い…」「お尻の付け根の骨がピリピリと痛む…腰にも響くんです…」
このように尾てい骨やお尻の付け根の骨に痛みを訴える患者さんが来院される事があります。
ほとんどの場合、座ったり立ったり、寝返りをうったりする際などに症状が現れる事を訴えられます。
この症状、僕も経験したことがあるのでわかるのですが辛いですよね。動こうとした際にすぐ痛みが強くなるので慎重に動かざるを得ないのでソロ〜っと歩きます(笑)
そんな尾てい骨やお尻の付け根の痛みですが、痛みが発症する原因は必ずありますし、自分でもできる、症状に対する対処法も今回ご紹介していきます。
今回のブログを最後まで読み終える頃には、身体の構造や使い方を理解できるので、尾てい骨やお尻の付け根の骨の痛みの原因が明確になり、ある程度の症状は自分でも対処できる方法がわかりますのでぜひ最後まで読んで実践して下さいね!
目次
痛みの出る場所や感じ方
尾てい骨やお尻の付け根の骨に痛みを感じる方の場合、多くは上記の赤丸で囲んだ箇所に症状を感じていることがみられます。
感じ方としては「ピリピリ」「ズキズキ」「じわ〜」っと、様々な表現をする方がいらっしゃいます。
感覚としては人それぞれ感じ方は違いますが、多くの場合は神経に響くような鋭利な痛みが走ることが多い場所になってきます。
直接臀部や腰部から症状がでることもありますが、実は間接的に症状はでていることも多いので、そのことについてもご説明していきます。
痛みの出る原因と対処法
症状が出る原因は様々でこれだけというものではありません。ここでは4つの症状が発症する原因と解決法についてご説明していきます。
原因その1:筋肉の付着部の緊張や炎症
筋肉に原因がある場合に考えられるのが、脊柱起立筋群の存在があげられます。
脊柱起立筋は上記の画像のように臀部から背部や頚部に付着する筋肉であり、腰部だけにある筋肉ではありません。
そのため、この筋肉が緊張したり負担が何度もかかることで筋肉の付着部の臀部で炎症が起こって痛みを感じます。結果としてお尻の少し上辺りから腰にかけて響くような症状がでてくるんです。
・対処法
対処法としては、ピリピリする感覚が強い症状の時はアイシングを行ないます。アイシングを行なうことで炎症症状の抑制と、血液循環の改善による組織の回復を図ります。
アイシングは市販で売っているアイスノンなどでよいので、ズキズキと痛みを感じる部位に当てて10分~15分当てましょう。この際、凍傷を起こさないように必ず手ぬぐいなどをあてましょう。
アイシング中は冷たくて辛いかもしれませんが、中途半端に冷やしても効果がないのでしっかりとアイシングしてくださいね。
炎症がなく、じわっとくる痛みや鈍痛の場合は臀部や腰部のストレッチを行ないます。※ストレッチ方法はブログの最後の方に添付してあります。
それでも治らない場合は治療が必要になってきます。また、治療と並行してストレッチなどのセルフケアを行なうことで改善期間も早まります。
炎症の疑いがある場合は炎症症状を抑える治療と共にその周囲筋の緊張を緩めることで症状は治まっていきます。
炎症がある場合はストレッチを無理に行うと症状が悪化することもありますので痛みのない範囲で行ないましょう。
原因その2:殿筋群からの影響
お尻周りの筋肉から腰部や臀部そのものに響いている症状です。
上記の画像のようにお尻周りの筋肉の付き方は複雑であらゆる筋肉がお尻の割れ目付近の「仙骨」と「骨盤」に付着しています。
この殿筋群が緊張することで坐骨神経痛になったり筋肉の付着部である仙骨・骨盤周りに症状を誘発してしまいます。結果として腰部や臀部に痛みが響くような症状になってしまいます。
・対処法
筋肉の緊張がみられる場合はストレッチで臀部周りの筋肉を緩めていきます。
この症状もストレッチと並行して治療を行なうことで改善期間が早くなることが望めます。
ストレッチを行なうことで筋肉の緊張を緩和して神経の圧迫を軽減すれば症状は軽快していきますが、症状の改善がみられない場合は治療が必要になります。
治療としては臀部の筋肉群を緩める施術が必要ですが、長年の身体の使い方の癖が強く骨格の歪みが出ている場合などは矯正も必要になってきます。
原因その3:脚部全体のバランスの崩れ
仕事や趣味など、日常生活において身体の使い方によって前後左右の重心の偏りがでてきます。
重心バランスに崩れがでてくると、負担が強くかかっている筋肉が緊張して、その筋肉の緊張によって骨格が引っぱられて最終的には骨格の歪みに繋がってしまいます。
更に悪循環が起こり、骨格の歪みから更に重心バランスに乱れが生じてしまうと、歩行をする際にかかる体重の乗り方に左右差が生じて歩くたびに地面から突き上げるような力が身体に伝わってくるため、上記の画像の様に左に重心が乗っている場合は足首→膝関節→股関節・骨盤といったように全身の歪みがでてきてしまいます。
・対処法
対処法としては、仮に脚を組むなどの癖がある場合は脚を組まないようにしたり、お姉さん座りのように脚を左右どちらかに投げ出す動作をしないように気をつけることから始めましょう。
また、カバンを持つ動作、なにか仕事で片側の腕しか使わない場合などは、可能であれば反対側の腕も使うようにしましょう。
筋肉の緊張がでていることも多いのでストレッチなども効果があります。
原因その4:仙腸関節の影響
一般的に知られている「骨盤」とは細かく分けると坐骨・腸骨・恥骨・仙骨(仙椎)・尾骨に分けられます。
その中でも仙骨と腸骨の間に存在する「仙腸関節(せんちょうかんせつ)」に問題が生じることがあります。
この仙腸関節は歩行をする際に仙骨と腸骨の間に縦に加わる「剪断力(せんだんりょく)」が加わることで痛みを感じたりひどい時は炎症を起こしてしまうこともあります。
仙腸関節に炎症を起こした場合は鈍い痛みが長期間で続けることが多く、治りにくい部位になります。
軽度の症状であれば治療することでゆるやかに治癒に向かいます。
・対処法
対処法としてはストレッチで仙骨周りの筋肉を緩めることも必要ですが、状態によってはなかなか症状が改善されないこともあります。
症状が改善しにくい場合はタオルを丸めて骨盤の少し上に当てた状態で仰向けで寝るセルフケアが効果的なこともあります。下の画像のようなイメージです↓
↑このように自分でタオルを巻いて骨盤の少し上(画像では骨盤に当たっていないのでもう少し下に当てる)に当てて1分間くらい寝て深呼吸を行ないます。
痛みが強くなる場合は速やかにやめましょう。
普段使っている寝具が合っていない場合もある
ここまで、体の状態や使い方の原因についてお伝えしてきましたが、普段睡眠する際に寝転ぶマットレスや枕が合っていない方もいます。
人間は人生の三分の一の時間を睡眠に使っているという話は聞いたことがあると思います。
睡眠時は体を回復させ、毎日の生活を充実させるため、すでにマットレスがヘタっている場合は新しく買い替えることを考えましょう。
人生の三分の一を占め、質の良い睡眠を取るためにはそれなりにいい値段のしっかりとした寝具を使うことをおすすめします。
人によってはマットレスの固さや柔らかさによって合う・合わないが絶対にあります。
マットレスが固すぎても柔らかすぎても腰痛の原因になりやすいので、長年同じマットレスを使用していてヘタってきたり、合わない気がするのであれば、これを機会に交換することを考えてみましょう。
尾てい骨の痛みが長期間続く場合はサポーターで対応
尾てい骨やお尻の付け根の骨の痛みですが、長期間痛みを感じている患者さんもいらっしゃいます。
長期間続きやすい理由としては「剪断力がかかりやすい」「座っていても立っていても負担がかかりやすい」などのどんな動作でも影響を受けやすい部位だからだと考えられます。
つまり、何気ない日常生活動作の中でも負担がかかってくるので、治療をしても休養を取ろうとしても回復力より身体にかかる負担が大きくなるといつまでも辛い症状が続いてしまうんです。
まずは可能な限りで良いので身体(特の腰から臀部にかけて)にかかる負担を軽減する生活を意識しましょう。
どうしても毎日の座り仕事や立ち仕事で意識していても限界がある方はサポーターを使用することをおすすめしています。
【動画】自宅で出来る簡単で効果的なストレッチ方法
腰から臀部の痛みに効果的なストレッチ方法を動画でお伝えしますのでぜひ参考にしてみてくださいね!
まとめ
今回お伝えした尾てい骨やお尻の付け根の骨が痛くなる症状は生きている内に誰もが経験する症状だと思います。そんな症状が出てしまった場合に、早めに対処することで重症化せずに元の痛みのない生活を送ることができるようにブログを書いてみました。
どんな症状でも早めの対応が必要ですし、もし痛みが長続きしていて自分ではどうにもならないなら近くの専門家に相談してみましょう!
一人で悩んでもなにも解決されませんよ!
尾てい骨(お尻の骨)が痛い時の治療は石川県野々市市ハレバランス整体院へ!
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