五十肩の原因や対処法とは?
石川県野々市市のハレ接骨院・ハレバランス整体院の谷 敦史です。
朝起きたら肩があがらず「顔を洗うのにも苦労する…着替えをするのもやっとだ…」という、いわゆる『五十肩』に悩んでいる方からのお問い合わせが増えております。
肩の動きが悪く、腕の上がりが悪いと何かと不便ですよね。
今日はそんな五十肩についてのお話しをしていきます。
このページを最後までお読みになることで、五十肩の原因を理解でき、普段からの対処法などもわかりますので、ぜひ最後までお読みくださいね。
最後には肩を回すエクササイズの動画も添付しておきますので実践してください。
目次
五十肩とはそもそも何?
そもそも五十肩って何?って思う方もいると思うのですが、医学的に言うと「肩関節周囲炎(かたかんせつしゅういえん)」という肩関節周囲に起こる炎症のことを指します。
他に同じ症状で「四十肩」と言われるものもありますが、これは五十肩と同じなのですが、ただ発症する年齢が若いだけで四十肩を呼ばれています。
よく間違われる疾患で腱板損傷(けんばんそんしょう)という疾患名もありますが、これは筋肉や腱に炎症や緊張が残ってしまって痛みを発したり動きが悪くなるものです。しかし、病院や多くの医療機関ではある程度の年齢(40~50歳くらい)の方で肩に痛みを訴えているとすぐに五十肩と診断されてしまうことがあります。
この診断を間違えることで、その後の治療内容も変わりますし、間違った治療を施すことで後々症状が残ってしまうこともあるのでとても重要なことです。
五十肩の原因は?
それでは、五十肩の原因は何なのかご説明してきます。
それは…「原因不明」です。
すみません、偉そうに原因不明とか言ってすみません…
しかし、医学的には「原因不明」なのです。
もちろん、原因不明なりにも有力な原因の説もありますし、当院の考え方として、ここからは僕が考える五十肩の原因についてご説明していきます。
1、肩関節内に炎症がある
肩関節内に炎症が起こる。これは最も考えられる原因です。
寝ている時の肩への負担や日常生活での肩への負担などの、何らかの機械的刺激が入ることで肩関節内に炎症が起こって肩に強い痛みを出してしまいます。
五十肩になってから、初期段階では夜中にうずいて眠れない方もいらっしゃるのですが、この関節内の炎症が大きな原因となっています。そのような時はアイシングをして痛みの対策をしなければなりません。
五十肩の人からよく聞くのですが、「湿布」を貼っていただけ。の人が多いんですが、それでは効果は薄いのでアイシングをしましょう。
2、腱の滑りの悪さ
肩には多くの筋肉が存在し、肩甲骨から上腕骨にかけて筋肉が付着しています。
この筋肉は腱になって上腕骨に付着するのですが、その腱の柔軟性がなくなったり、滑りが悪くなることでひっかかりが生じて肩を動かした際に痛みを生じるのです。
長年の腕から肩にかけての運動量の少なさが大きな原因となってきます。
3、肩関節内に出来る石灰沈着
これも夜中にうずくような痛みをだしたり、肩が全然動かせない状態をつくる原因になります。
肩関節内になんらかの影響で石灰が溜まって炎症を起こすのですが、これは病院でレントゲン撮影をすればわかりますので明確にはなります。
石灰が出来た場合は注射で対応する場合が多く、一般的な治療をしてもなかなか簡単に治るものではありません。
4、肩峰下滑液包の炎症
肩峰といわれる肩甲骨の骨の部分があるのですが、その下にはクッションの働きをする「滑液包」と呼ばれる部分があります。
その部分で炎症が起きることで、肩を上げようとした際に強い痛みを生じて動かせません。
まずは炎症を抑える治療が必要になり、炎症が治った段階で周囲の筋肉の緊張を和らげることで症状は快方に向かっていきます。
5、長期的な姿勢の悪さ
実はこれが最大の原因だと僕は思っています。
元々が長い期間姿勢の悪さがある方で、背中が丸まってしまい、常に肩甲骨から上腕骨に付着する腱が緊張してしまい、更には炎症が起こってしまうことで五十肩になってしまいます。
姿勢が悪いがために、常に筋・腱に余裕がなくて緊張した状態では徐々に血液循環も悪くなり、最終的には柔軟性の欠如から痛みを誘発してしまいます。
そのため一度発症してしまうと、どれだけ治療をしても、原因である姿勢の悪さを改善しない限りは症状がひいていきない状態になってしまいます。
五十肩が一度発症するともう片方の肩には発症しやすい理由として、姿勢が悪いために両方に発症するのではないかと僕は考えています。
まずは姿勢の改善が必要ですね。
長年の姿勢の悪さがある方は↓こちらの記事もご一緒にどうぞ。↓
6、長期間の運動不足
肩が上がらない人の特徴として「ある日気付いたら肩が上がらなくなりました。」とおっしゃる方がいますが、実は多くは急に出た症状ではありません。
徐々に時間をかけて肩や腕の上がりの悪さがでていたのですが、多少の可動域の制限ではなかなか気付かないんですね。
そして、よく考えてみて下さい。日常生活で腕を肩よりも90度以上上げることってありますか?
多くの場合は一日に一回か二回、仕事や家事で上げるくらかも。という方が多いと思います。
つまり、知らず知らずのうちに運動不足となり、肩が上がらない五十肩の原因になってしまうんですね。
五十肩の対処法は?
ここまで五十肩の疑いがある原因などについてお話してきましたが、五十肩に効く簡単な運動についてお伝えしていきます。
簡単に説明すると、肩甲骨に動きがなくて肩や腕の動きが悪くなっている方が多いんですが、よく肩を回すとゴリゴリ音がする。などの場合、関節周りが硬くなっていることが多いんですね。
今回は、そんな肩甲骨を動かすことで肩関節の動きを回復させていく運動方法をお伝えしていきます。
※炎症症状が強い場合は症状が落ち着いて、筋緊張や関節可動域制限だけになってから行ってください。
《肩甲骨を動かして五十肩を改善する方法》
まとめ
五十肩や四十肩は多くの方が悩まれている痛みだと思います。しかし、医療機関に行っても年齢と肩の痛みや可動域制限があるだけで簡単に間違った診断をくだされることも多いのも事実です。
今回は五十肩になる原因や簡単な対処法をお伝えしましたが、実際はもっと複雑な症状で、簡単には治らない場合も多いと思います。
そんな五十肩でお悩みであれば、一度石川県野々市市にあるハレ接骨院・ハレバランス整体院までご連絡ください。