脊柱管狭窄症に効果的!手術を避けるために行う4つの治療法
腰部脊柱管狭窄症と病院で診断され、もう手術しかないとあきらめていませんか?
脊柱管狭窄症とは、背骨の中にある脊柱管の空間に何らかの変性が起こって様々な神経症状や痛みなどをきたす疾患です。
脊柱管狭窄症になると、立っていたり作業したり歩いていたりと、何をしていても痛くて辛く、早くその痛みから解放されたいですよね。
そんな辛い症状を緩和したり改善する治療も存在していますので、一度受けられてみてもいいかもしれません。
ポイントとなる部分は「深部の筋肉」「筋膜」「脳脊髄液(のうせきずいえき)」の三つです。この三点にアプローチすることで治る見込みはありますので、手術をどうしても避けたい方はこの記事に目を通してみてください。
今回はそんな腰部脊柱管狭窄症に関して効果的な治療法と具体的な理由もご説明していきますので、あなたも脊柱管狭窄症でお悩みならご自分の症状と照らし合わせてみてくださいね。
脊柱管狭窄症とは
脊柱管狭窄症とは、画像にもあるように何らかの原因で背骨の中の脊柱管が変性を起こして細くなってしまう疾患です。
高齢者の三大腰痛症の腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、腰椎圧迫骨折の一つであり、長年の姿勢の悪さや身体のバランスの悪さからくると言われています。
脊柱管狭窄症は瞬間的な動作などでなるものではなく、長年の悪い姿勢や筋肉バランスの偏りによって脊椎に機械的摩擦が起きやすくなり発症します。
下記の画像をご覧ください↓
・画像は姿勢の良い場合(右側)と悪い場合(左側)のお腹側の筋肉・背中側の筋肉・背骨に直接掛かる負担を現した図です。
左側の図で、仮に姿勢が悪く腰が伸びていない場合では背中側の筋肉ばかりに負担がかかり、お腹の筋肉がうまく働かずに背骨への直接的に加わる圧が高まります。
逆に、姿勢が良い人の場合では背中側とお腹側の筋力のバランスが取れている状態になり、内臓の位置も自然と正常な位置に収まってきます。そうなることで背中側の筋肉・お腹側の筋肉・内臓系・背骨の大きく分けて四つの支点からバランス良く支えられるため背骨にかかる負担が減少します。
脊柱管狭窄症は何らかの原因で脊柱管に変性が起こるため発症するので、長年姿勢良く生活することで脊椎にかかる負担が減少することは高齢者の三大腰痛症を防ぐことができます。
間欠性跛行の原因は?
「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」と読みます。
脊柱管狭窄症の固有症状とも言われており、特徴としては歩いていると腰から足に痛みを生じたりしびれがでてきて、少し休むとまた痛みが引いてくる特徴があります。
この間欠性跛行が起きる原因としては、立った時の姿勢で脊柱管が変性している部分でより神経への圧迫が強くなってしまい症状を誘発してしまいます。
↑上の画像をご覧ください。
姿勢が悪く、脊椎の生理的湾曲が通常より強くなり、腰椎の部分で腰を反り過ぎてしまうことで脊柱管内の神経への圧迫を助長させます。
上記の画像ではお腹側の筋肉を鍛えることで腹圧を高めて良い姿勢を保つことで脊椎の生理的湾曲を正常に近づけることで痛みを軽減できるというイメージです。
効果的な四つの治療法
ここからは実際に脊柱管狭窄症に効果的な四つの治療法についてお話ししていきます。
それぞれ、症状や身体の状態に応じて施術する内容は変わりますがアプローチすると効果的なポイントになりますのでぜひ参考にしてください。
1、深部の筋肉
脊柱管狭窄症では深部の筋肉をゆるめることを意識します。
浅い部分の筋緊張ははっきりいって簡単に治ります。しかし、この深部にこそ本当の痛みの原因が潜んでいることが多いため深い部分へのアプローチが不可欠です。
当院では特に「腸腰筋(ちょうようきん)」へのアプローチを欠かしません。
↑こちらが腸腰筋です。
大腰筋は腰椎の横から大腿骨の内側に付着しており、腸骨筋は骨盤の内側からと大腿骨の内側に付着する筋肉を二つ合わせて腸腰筋と呼ばれます。この筋肉に坐骨神経が圧迫を受けて痛みが出たり、腸腰筋が緊張して腰が伸びなかったり腰椎の圧迫や姿勢の悪さを招いてしまい、痛みや神経症状を呈します。
そうならないためにも体幹の筋肉である腸腰筋をゆるめる必要があります。
2、筋膜
筋膜とは、身体を一枚皮で覆う言うなれば全身タイツの様なもので、どこか筋膜の一部に緊張が起こって、緊張が起こった部分以外に痛みを生じてしまうものです。
↑上記の画像で示したように、筋膜とは一部が緊張した状態ではセーターで言うところの部分的に引っ張った状態になります。
こうなると全体的にセーターが伸びてしまうのがわかりますか?筋膜で言うと、引っ張っている部分が筋膜の緊張している部分ですが、実際に痛みを感じるのは全体的に伸ばされた部分に痛みを感じている状態の時もあります。ですので、痛みを感じている部分にどれだけアプローチしても治りません。なぜなら本当の痛みの原因は引っ張っている部分にあるからです。
これが筋膜を利用した根本的な治療法になります。脊柱管狭窄症では腰部とは全く違う部分に原因がみられることもあり、脊柱管の変性とは無関係に痛みを出していることもあります。その原因の一つに筋膜があり、筋膜治療が効果的な理由です。
3、脳脊髄液
脳は頭蓋骨内に存在しますが、頭蓋骨内は脳脊髄液という液体に満たされ、その中に浮いている状態で脳は存在しています。
↑上記の画像にあるように、脳脊髄液は頭蓋内に存在し、脊柱管内を通って仙骨まで流れます。この循環を促してあげることで神経そのものがリラックスして痛みだけではなくストレスなども解放されます。
脊柱管狭窄症の症状において、脳脊髄液の流れを促すことでより神経をリラックスさせ痛みからの解放が期待できます。※脳脊髄液を促しても脊柱管の縮小などが治るものではありません。
4、トレーニング
体幹のトレーニングになります。
前述したように、姿勢が悪くなってしまい脊椎の湾曲が正常ではなくなった場合に間欠性跛行やその他神経症状を誘発してしまいます。その症状を防止するためにもトレーニングは必要不可欠になります。
特に体幹の筋肉である腹横筋(ふくおうきん)や腸腰筋(ちょうようきん)や多裂筋(たれつきん)をトレーニングで継続的に鍛えることで体幹も強くなり姿勢が改善されていきます。そうなることで脊椎の神経の圧迫を軽減することができます。
まとめ
脊柱管狭窄症の症状は一概に脊柱管内の神経の圧迫とは言いきれません。
当然、神経の圧迫から症状をきたしているものも多いのでトレーニングなども必要ですが、違った視点からの治療法を取り入れることで劇的に回復するかたも少なくありません。
もしあなたがずっと治らない症状や病院で手術宣告されたけどそれだけは嫌だ。そう思っているなら一度治療を受けられて下さい。
また痛みのない健康な生活が手に入るかもしれませんよ!では!