安いマッサージや整体は危険?【業界の真実】
「体が痛い…体がだるい…そうだ!マッサージに行って揉んでもらおう!最近はマッサージ屋さんをよく見かけるからな!」と、最近はちまたでは60分2980円のマッサージ屋さんを目にすることが多くなっていますよね?おそらくこのページをお読みのあなたも一度は目にしたことはあると思います。
マッサージだけではなく、整体や『骨盤を整えます』系のカイロプラクティックなども安いお店が増えています。
一見、「安いからとりあえず受けてみよう」と頭をよぎる人も少なくない…かなと僕は思っています。
しかし!ちょっと待ってください。
整体やマッサージだけではなく、この世の物にはある程度の最低限の値段があります。
高くていい物、安くていい物、高いけど悪い物、安いし悪い物、いろいろありますが、基本的には「安かろう悪かろう」が多いんではないでしょうか。
昨今の医療業界や治療院業界、リラクゼーション業界について、同業者だからこそわかる僕の考えをお伝えさせていただきます。あくまで僕の主観ですので、絶対的なものではありませんが、ほぼこのような感じかと思います。
このページを最後までお読みになることで、
・あなたの現在の身体の悩みはどんなお店に任せればよいのか?
・現在もどこか医療機関(病院、接骨院)や整体院、リラクゼーションサロンに通っているけど変えたほうがいいのか?
などが理解できますので、ぜひ最後までお読みになってください。
目次
1、安いマッサージ店の乱立
最近は冒頭にも書いたように、安い料金でマッサージをしてくれる店舗が増えてきていますよね?普段は気にせず生活しているかもしれませんが、車で道を走っているとちょくちょく見かけると思います。
この記事を書いている現在は平成29年9月です。今から約7~8年くらい前でしょうか?ここ石川県の金沢市や野々市市にも激安マッサージ店がちょくちょくとオープンしてきました。
当時の僕は、まだ独立もしていないし特に気に留めることもなかったんですが、2014年に野々市市にハレ接骨院を開業してからなんとなく「あ、こんな所にもある」という感じで気にはなっていました。(単純に行ってみたかった笑)
1-1、意外だった出来事
独立してから数ヶ月が過ぎた頃、自分の中で意外だったんですが、当院に来院された患者さんで「腰痛がずっとあったからマッサージに通ったんですが、全然治らないんで来ました」という方が来院されたんです。
僕の中では「マッサージ=リラクゼーション」という認識だったため、何故に痛みがあるのにマッサージに行くのか?と正直理解に苦しみました。
しかし、それ以来「60分2980円の所に行ってました」「マッサージに行くと治ると思っていた」といった方が多く来院されたんですね。
今でも結構な人数の方がいらっしゃるので、「なぜマッサージに行くと治ると思うのか?」を聞いたところ、多くの方が「なんとなくマッサージで治すものかな」といった意見でした。
この時に初めて、すでに自分が治療院業界にどっぷりと浸かっていて、実際に患者さんが考えていることと、自分の中の常識が違うことに気が付きました。
1-2、他業種からの参入
そんな安いマッサージ店ですが、一気に全国的に増えているんですね。実はこれ、他業種からの参入なんです。
他業種からの参入というのは、整体院やマッサージ店などの業界以外から入ってくることです。
すでに安いマッサージ店を知っている方ならわかると思いますが、結構コンビニの跡地がマッサージ店になっている事が多いんです。マッサージ店などは内装費もこだわらなければ安く済みますし、ベッドとタオルなど必要なだけで、特別に初期費用も少なく済むんです。最近では当院のある石川県内の金沢市や野々市市でも増えてきています。
ちなみに、オイルマッサージなどをしている所でも、オイルの値段なんて原価は死ぬほど安いですから、たいして費用はかかりません。実際はオイルの中身よりもオイルが入っている瓶のほうが高い場合もあるほどです。笑
原価数円の物を数百円~千何百円で売るんですね。まぁ、これはどこの業界もありますね。
そのような事から、そこに目を付けた資金力豊富な他業種からの参入があったんですね。
1-3、悪循環の始まり
ここまで、他業種からの参入によって安いマッサージ店が急増したというお話をしましたが、当然?そのようなお店で働く人が増えれば、同じような考えで独立を考える人も増えますので、また安いマッサージ店が増えていきます。
更にはマッサージ店が増えることで、サラリーマンだった方もこの商売はいけるんではないか?ということでマッサージ店を開くという流れになってきています。
しかも、安いマッサージ店から更に値段を下げて激安のマッサージ店を作るんですね。悪循環の始まりです。
安売り合戦になりますので、ひどい所では60分2000円とか、今だけ1000円なんて所もある。…ていうか、これ、お店の売上大丈夫?笑
実際には多くの店舗が出来ては潰れていっているのが現状です。
現状、マッサージ店はこのような流れになっていますね。
2、安い整体院が急増中
ここまで、安いマッサージ店が急増している背景がわかってきたと思いますが、実は接骨院や整体院業界にも大きな変化は起こっています。
それは接骨院や整体院も急増している事なんです。これも何気なく生活しているだけでは気付きにくいかもしれませんが、接骨院は本当に多いですし、整体院も増えています。
全ては安いマッサージ店の急増やリラクゼーションサロンの急増などとも関係してきますので、この背景についてもお話していきます。
2-1、業界の背景
事の始まりは今を遡ること19年前、平成10年に福岡の専門学校が、柔道整復師の養成施設を設置したいと国(厚生労働省)に申請を出したところ拒否され、訴訟を起こしました。
その結果、規制緩和の影響を受けて裁判で申請が認められたため、柔道整復師だけでなく、はり師・きゅう師の養成施設を新設してもいいことになり、学校数が大幅に増えました。
柔道整復師という言葉は聞き慣れないと思いますが、接骨院の先生のことです。元来、柔道をやっていた人が骨折や脱臼を治していたため、その名残が残っています。「ほねつぎ」とも呼ばれていますね。
柔道整復師の養成施設は規制緩和前は全国に14校しかありませんでしたが、現在では110校以上に増えています。明らかに異常ですよね。
そんな柔整業界ですが、毎年専門学校から若き柔道整復師たちが輩出されます。その数約5000人。
毎年5000人もの柔道整復師が誕生しているのです。そこに鍼灸師、あんまマッサージ師も別の学校ですから、人数が半端じゃなく多くなることは予想できると思います。
こういった業界の背景もあり、現在のあらゆる業種が入り乱れている状態ができていきます。
2-2、接骨院・整骨院の乱立
柔道整復師の数が急増したことはわかったと思いますが、当然ながら、卒業後は接骨院で勤務していくことになりますが、それも昔の話です。
現在では接骨院だけでなく、病院や介護施設、整体やリラクゼーションサロンの他、この業界に危機感を感じてサラリーマンに戻る方や、改めて安定した職につくために看護師などの学校に通うかたもいます。実際に僕と同じクラスで三人いました。ちなみに、三人とも中年のおじさんなので、女社会の看護学校ではあまり馴染めずにいじめられてた?っぽいです(笑)って言っても無視されてた程度でしょうけど…笑えませんね。
勤務後はそれぞれが将来について考えるのですが、この仕事は正直ブラックです。接骨院での修行時代は安い給料で朝から晩まで働かされます。ですので、最終的には「独立開業」に考えが行き着くわけです。
毎年5000人の柔道整復師が世の中に輩出され、数年後には独立開業する。
すると当然のごとく接骨院が急速な勢いで増えていくので乱立してしまうんですね。そういえば、よく「接骨院と整骨院の違いがわかりません」という方が多いんですが、どちらも全く一緒です。
正式には「接骨院」にしないといけません。僕は開業前、なにも知識が無い時に「整骨院」で申請したらはじかれてしまい、改めて接骨院に変更して申請し直しました。
2-3、整体院の乱立
接骨院が急増していく中で、数年前から「実費導入」する接骨院が増えてきました。
「実費(じっぴ)」とか「自由診療」とか「自費」とかいろいろな言い方はあるんですが、どれも一緒だと思ってください。実費導入とは要するに健康保険にプラスして保険適応外の金額を頂いて、骨盤矯正やマッサージなどをすることです。
”↓骨盤矯正についてはこちらのページもお読みになられています。”
【骨盤矯正】って歪みが治るの?骨盤矯正の効果とは? | 野々市市ハレバランス整体院
少し接骨院に詳しい方ならわかるかもしれませんが、ここ数年で増えてきていますよね。これについても、もちろん業界の背景があるんですが、『接骨院での健康保険の適応』についての話になりますので、この話をすると非常に長くなります。
また、接骨院(整骨院)、整形外科での健康保険の使用についてや、整体や鍼灸院との違いがわからない人はこちらの記事もお読みになっています↓
”【接骨院(整骨院)・整体院・整形外科】の違いとは?保険は効く?効果はある?”
この実費導入する理由に、健康保険の使用が年々厳しくなっているので、保険の適応だけでは経営が苦しくなりやっていけないので、実費で別にお金を頂くのです。そして、まともに接骨院を経営しようとすると、不正請求をしなければほとんどの接骨院は経営していけない状況となりますので、詐欺をしたくない先生達は保険が使用できない「整体院」として全うに生きようとするのです。と言っても、まだまだ世の中の接骨院・整骨院の97%くらいは不正請求まみれなんですがね。業界ではこれをグレーゾーンと呼びますが、まぁ実際はドス黒いブラックです。
このような背景から整体院が増えるのと、単純に不景気な世の中、クビになったサラリーマンの方々が初期費用が少なくて済むという理由で数ヶ月修行した程度で整体院を経営しだすんで、更に整体院が乱立してきたのです。
「接骨院」とは厚生労働省の認可する学校で三年間学び、国家資格を取得して開業できますが、「整体院」とは誰でも今日からなれる民間の資格です。いわゆる「無資格」です。
しかし、整体院でも国家資格を保持した整体師や、無資格でも本当に勉強熱心で、治療技術が素晴らしい先生を何人も知っています。また、柔道整復師の国家資格を持っていても、全く勉強していない悲しい先生も星の数ほどいます。このように資格だけで判断できないのも今の現状です。
ちなみに整体、カイロプラクティック、〇〇治療院、〇〇療術院などたくさんありますが、細かく言うと違いはありますが、施術方法は人それぞれ違うので一言では言えないものです。
2-4、チェーン店の登場
ここ数年ですが、接骨院のチェーン店が県外から石川県金沢市にも参入してきています。チェーン店と言うべきか、大手グループ院と言うべきかはさておき、人口の少ない地方では、従来は接骨院のチェーン店なんてものは絶対にありえません。医療行為(厳密には医療類似行為)を行なう接骨院ではありえないという常識がありました。
しかし、現実には数店舗見かけるようになりました。
このような大手のグループ院ではしっかりとしたマニュアルがあり、トークから施術からアフターケアまで全てが柔道整復師になって数ヶ月の先生でも、ある程度「先生っぽく」患者さんには見せられるようになります。
はっきり言いますが、施術にマニュアルなんてあっても意味がありません。人それぞれ症状は違うからです。おそらく、だいたいの症状に当てはまればいいかなくらいの施術になります。
そもそも、石川県金沢市に大手の接骨院が参入したきたのは、人口が多くて接骨院や整体院も乱立する都心部だけでは経営が苦しくなるという事と、地方にはこれだけの仕組み化された接骨院が多く存在していないために、集客しやすいと目をつけた経営者の方が地方にも分院を出店するようになってきました。
今では大きなスーパーのテナントの中や薬局の中にも存在しており、従業員らしき人もたくさんいて繁盛しているっぽいですね。
2-5、業界の限界?安い整体院の登場
安いマッサージ店は勢いよく増えている。接骨院業界では毎年独立する人数も増えて接骨院が激増している。整体院もそれに比例して増え続けている。ここに加えて似たような業態のリラクゼーションサロンもまだまだ増えています。
そうなってくると、供給過多が起こってしまいます。
店舗が増えているということは患者数やお客さんの数が増えているのか?いいえ、そんなことはありません。
まぁ多少マッサージ店などが多く目につくようになったので、若干の母数は増えていますが、患者さん、お客さんの取り合いになっているのが現状です。
そうなってくると、治療の腕がなくて流行っていない整体院や治療院なども対策を立てだしたんですね。
それが『安くする』ということでした。
僕個人の意見としては、これだけは絶対にやめてほしかった。
なぜなら、整体院や治療院という価値が落ちてしまいますし、なにより患者さんからすると「整体は安くて気軽にマッサージ感覚で行ける」と勘違いされるからです。
実際には長年腰痛や膝の痛みや様々な悩みの深い患者さんが多く来院されますし、そこらへんのマッサージ感覚で予約されると、本当にどうにかしたいと悩んでいる方の予約が取れなくなってしまうからです。
また、下手な整体を受けて「整体なんて行っても意味ないや」「余計痛くなったわ」なんて思われてしまうと、これまたどうしようもないからです。
少し話はそれましたが、このようにして安い整体院が増えているんです。おそらく今後もこの流れは続くでしょうが、安い整体院が増えていってる分、潰れている安い整体院も多くあります。この繰り返しになるでしょう。
3、なぜそこまで安いのか?
安いマッサージ店や安い整体院のお話しをしてきましたが、そもそも、なぜそこまで安くできるのか?が疑問になる所ですが、おそらくは以下でお話しする事が大きな理由だと思っています。
これはどの業界にも当てはまるんではないかとも思っています。
3-1、より多く回転させて儲けるブラックな仕組み
例えば60分2980円のマッサージ店があります。このような店舗は実質の経営者は店舗には不在です。フランチャイズのようなオーナー制度になっている店舗が多いんですね。もちろん店長としてお店に在籍している安いマッサージ店もあります。
オーナー制度のお店では、オーナーは自ら働くことはありませんので、利益獲得に走ります。そうなるとほとんどの店舗では安い給料で従業員が使われる状態、いわゆるブラック企業の様な体制になってしまうんですね。
そうなると駒(こま)の様に従業員が使い捨てにされ、安い給料で過酷な労働を強いられます。ちょっときつい言い方かな笑
ここで話は少し逸れますが、このページを読んでいるあなたはマッサージって自分でやったことありますか?やってみたら、たぶん5分もしない内に指が疲れてきてしんどくなります。もちろん慣れだったりコツはあるんですが、これを一日に8時間とかやるとなかなかの地獄です笑
しかも、このようなお店に来る方って「強く揉んで」と要求する方が多いらしいので尚更大変ですね。実際は強すぎない刺激や弱い刺激のほうが身体は治ることが多いことを知らないからです。
話を戻します。おそらくこの流れは安い整体院でも出来てくることでしょう。
マッサージはもちろんですが、そのような経営スタイルの安い整体院では、そもそも身体を治すことを目的としていないんですね。
実際に世間一般の考える整体と国が認知する整体(厳密には整体の存在を認めてないので「認知」と表現)の定義そのものが違いますから、「医療」は医師にしか権利がありませんし、接骨院も医療ではなく医療類似行為という立ち位置です。ですから厳密には治療は医師にしかできません。
しかし、実際には患者さんへの貢献度は店舗によって大きく違ってきます。ここは話すと長くなりますので割愛します。
3-2、人材の需要
安いマッサージ店では従業員が使い捨てにされている状態のお話しはしましたが、これは業界の背景である整体院や接骨院が増えすぎている事にも関係してきます。
単純に、この業界で仕事をする人数が増えるというのは、求人をかけるとすぐに採用しやすい状態になります。ある程度経験をしている整体師や全く経験のない素人でも就きやすい仕事であるため、オーナーとしてはたくさん求人をかけて集めて、たくさん働かせれば元は取れると判断したんだと思います。その流れでこれだけ増えたのだと思います。
まとめますと、オーナーからすると実際に現場では働かないため自分は楽。だから過酷な労働条件でも人材にも困らないから大丈夫という発想。そして、余っているマッサージ師や整体師が多すぎるため千円カットの美容室のように回転させまくって利益にすればいいというブラックな仕組みが出来上がった。こんな感じでしょう。
4、『安さの代償』
ここまで業界の背景についてお話してきましたが、「安いと何が問題なの?」と疑問のあなたに実際に起こっている問題についてお話していきます。
毎年、マッサージや整体、カイロなどで起こった事故はテレビなどでも報道されてますが、書面でも保険の会社から送られてくるので目にすると怖いな…というのが本音です。
その理由についてもお話していきます。
4-1、安全に配慮していない?
マッサージや整体というのは人の身体に触れる仕事です。どんな施術であろうと良くも悪くも「刺激」が入ってしまいます。
この刺激の入れ方や入り方は施術者側で感覚が違いますし、受けてによっても全く違います。そのため、長年の経験によって感覚を研ぎ澄ましていくことでミリ単位やグラム単位の刺激を感覚で覚えていきます。
しかし、マニュアルのような施術ではそんな感覚はほぼ皆無です。とりあえず「やり方」が大事。もちろんやり方は大事なんですが、その前に身体に触れる『手』にならなければなりません。そうでないと悪化させてしまうこともありえます。
こんな偉そうにこの文章を書いている僕も勤務時代は失敗だらけでした。治すどころか悪化させてしまうこともあり、それが悔しくて悔しくて治療の勉強に給料の多くをつぎ込んでいた時もありましたし、今でも治療技術を磨くために毎月勉強会には出席しています。
そんな繊細な施術を力任せにやったり、なんとなくやり方だけを考えて作業のようにやっていると、当然のごとく治すどころか壊してしまいます。こうなってしまうのが最も怖いところです。
また、整体院によってはスラストという首を高速回転させる技術(いわゆるボキボキ系)を使用するところがありますが、これは技術がある人が行えば非常に効果的と言われています。しかし、裏を返せば下手な人が行えば悪い方向にいきやすいということですが、この技術すらもなんとなくでやっている整体院も存在しています。絶対にそんなところでは受けたくありませんね。
4-2、知らないと怖い話…施術での事故
毎年テレビでも複数回報道されていますが、施術での重大な事故は起こっています。
肩から下が真っ青になるくらいの内出血や、ひどいものでは半身不随、身体に大きな障害を残してしまうといった事故が起こっており、無資格の施術所や安いマッサージ店だけでなく、整骨院でも事故は起こっています。
ここで、2016年2月10日(水)放送のクローズアップ現代「“肩こり解消”で思わぬ被害!?~癒やしブームの陰で何が~」から引用させていただいた画像とご説明を一部抜粋してお伝えしていきます。残念ながら動画などは残っていませんでした。
~~ここから~~
↓施術中に男性二人がかりで力ずくで施術された模様
↓その後に強い内出血
ちなみに、ここまでなるには組織に重大なダメージが与えられないとなりません。この時は毛細血管が破裂していた疑いがあるらしいです。
↓別の事故。首を高速回転させる施術です。
↓結果、頚髄損傷にて手術するも、症状は改善されません。
↓実はこの施術は厚生労働省から正式に禁止されています。※当院ではもちろん身体に害の出そうな施術は行なっていません。
↓術後の状態も全身に痛みとシビレがでて治らない状態。
↓元々、頸椎の靭帯の一部が骨化する疾患を持っていました。
この疾患を知るには最低限レントゲン撮影を必要としますので、一度病院に診てもらう必要がありました。
↓過去五年で国民生活センターには1000件以上の苦情がきている模様ですね。
↓危害を受けた施術院ですね。
~~ここまで~~
このように事故が起こっているのは事実です。今の時代は施術を受ける側もしっかりと考えてお店を選ばなければならない時代ですね。
ちゃんとした施術を行なう整体院やマッサージ院であれば、安全性も考慮して身体に触れるはずですので、その点も理解して予約時にお問い合わせしましょう。
5、値段には理由がある
安いマッサージ店や整体院は安いだけの理由がありますが、世の中のものも多くが安かろう悪かろうだと思います。
普段から口にする食事でもそうですが、安い物は安い食材や材料を使って、更には安い給料で人を雇って製造します。高いものは売り手が長い期間掛けて勉強し研究を重ね、良い材料を使って手間暇かけて作るものが多いんではないでしょうか。
マッサージ店や整体、接骨院も一緒です。
治療を勉強するためには決して安くない金額を払って、わざわざ県外まで足を延ばして学びにいきます。しかし、それくらいお金も時間も掛けないと難しい症状や重い症状、発症してから時間が経過している症状は治せません。
たまに数年前から持っている症状や、重篤な症状を1、2回で治ると思っている方がいらっしゃいますが、そんな簡単に治るなら苦労はしません。しっかりとご自分の身体に投資してください。時間が経過して発症した症状の多くは自業自得の賜物ですから、根本から変えていく必要がありますからね。
安くて良い商品があれば、それに越したことはありませんが、こと身体に関しては物と違ってダメだったら交換したりすることができません。そういった理由からよく考えて身体にはお金を使いましょう。
6、まとめ
昨今の激増する安いマッサージ店や整体院などについて、僕の考えをお話してきましたが、実際に当院にもそのようなお店で症状が悪化して来院された方が何人もいらっしゃいます。
世間一般の方からするとマッサージ店や整体、接骨院などについて違いが理解できていなくて、どんな時にどういったお店に行けばいいのか理解できていないんだなと思ったのでこのような記事を書いてみました。
僕の考えでは、ただの肩こりや腰のだるさがあってスッキリしたい時はマッサージ店に行けばいいと思いますが、言い方が悪いですが、担当についた施術者がハズレだった場合は大変なことになる場合もある。ということだけ理解してもらえれば行ってもいいかなと。また、接骨院は慢性的な肩こりや腰痛、仕事中でのケガ以外は健康保険が適応されるので、プライベートでの捻挫などのケガの際は接骨院に行くべきだと思っています。慢性疾患や仕事中のケガは保険適応外です。保険請求されていた場合は不正請求となります。
そして整体や治療院などはしっかりと治したいと思っている症状がある場合は行くべきだと考えています。
人によって考え方は様々ですし、あくまでも最終的な判断はあなた自身にあります。
その際は、この記事が少しでもあなたの役に立てられたら幸いです。